- 2016-5-13
- 腰椎分離症
【肩こり腰痛】N0.28 腰椎分離症の予防法
腰椎分離症の予防法にはどのようなことがあるでしょうか?
腰椎分離症が多発するのは小学低学年生から中学生時代です。ほとんどがスポーツなどの運動が原因ですので、トレーニングで無理をさせないことや十分なウォームアップとクールダウンなどが求められます。成人の場合は腹筋や背筋を鍛えたり、姿勢に注意する必要があります。
■運動やスポーツでの腰椎分離症を予防するには
腰椎分離症は椎間関節のジョイント部分にある椎弓に亀裂が入ったり骨折した時に起こります。小学生や中学生はまだ骨格が十分に発達していませんので、スポーツのトレーニングで腰を捻ったり背中を反るなどの行為を反復していると椎間関節などに大きな負荷がかかり、多くの場合疲労骨折を起こします。
このような疲労骨折を防ぐには、トレーニングの時間を2時間程度に制限したり、腰に負担がかかるアクションをさせないことです。また、トレーニングに入る前に緩やかなウォームアップをすること、終了した時は腹筋・臀部・大腿などの筋肉をゆっくりほぐすなどクールダウンをすると予防に効果があります。大腿の後ろの筋肉の緊張をとると良いでしょう。また、小学生は一つのスポーツだけでなく、複数を選んでバランスよく練習する
ことです。
食べ物についても注意する必要があります。小中学時代は育ち盛りですから、お腹がすいて甘いものや脂っこいものを買って食べたりします。これらの糖質や脂質が高いものは、消化する際にカルシュームを消費します。カルシュームが不足すると骨のカルシュームが使われて「骨粗しょう症」と同じように骨密度が減少し、骨折の原因になりますので、保護者は十分注意してあげる必要があります。
指導者の方が分離症に対する知識が乏しく特訓を好んで課すような場合は、保護者が子どもさんに常に注意を向けることが必要です。少しでも異常を感じたら、医療機関で腰のレントゲンを取るなど早期発見するようにしてください。
■成人の分離症を予防するには
成人の場合は腰を大きく反らすなど、腰に負担がかかる動作は避けるようにします。特に高年齢になると背筋が弱まり、骨も脆くなりますのでちょっとした動作で分離することがあります。
予防のためには、腹筋運動とストレッチが有益です。股関節周辺の筋力強化や背筋のインナーマッスルを無理をしないで鍛えることが分離症の予防につながります。
肥満は分離症の大敵です。肥満になると腰部に強い負担がかかりますので、肥満を解消することが予防になります。
女性は閉経後に骨粗しょう症になる人が多いので、閉経後は骨密度の測定をするように努め低いようでしたら医療機関で薬剤をもらって服用してください。
ゴルフ・テニス・バドミントンなどスポーツをした時は、お風呂に入り大腿筋などを入念にもみほぐして筋肉の緊張を和らげリラックスしてください。