- 2016-5-13
- 脊柱管狭窄症
【肩こり腰痛】N0.31 脊柱管狭窄症の原因について
脊柱管狭窄症になる原因は何でしょうか?
脊柱管狭窄症は背骨側にある神経が通っている脊柱管が何らかの原因で狭くなり、神経が圧迫をうけるなどで痛みが出る症状です。原因としては、先天的なものや加齢や労働などの後天的なものに大別されます。
■脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症は頚椎・胸椎・腰椎の神経の主幹を束ねている脊柱管という神経の通り道が狭くなることで、内部にある神経が圧迫を受けて腰の痛みなどの症状がでる病気ですが、その症状が出る範囲で「広範脊柱管狭窄症」と一般的な「脊柱管狭窄症」の2つに分類されております。
○広範脊柱管狭窄症
広範脊柱管狭窄症は難病に指定されています。神経症状が頚椎部・胸椎部・腰椎部のうちいずれか2箇所以上で発症し、日常生活に大きな影響を及ぼします。難病ですから認定されれば治療は公費負担になります。発症原因は分かっておりません。
○脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症で最も多いのは「腰部脊柱管狭窄症」で腰椎部位の脊柱管が狭くなって腰痛などの神経症状があらわれるものです。腰部より上の部位の脊柱管が狭くなって神経症状が現れた場合は、手の痺れなどの症状が現れます。
■脊柱管狭窄症の原因
脊柱管狭窄症の原因は、先天的なものと後天的なものに大別されます。
○先天的な原因によるもの
稀にですが、生まれたときから脊柱管が狭い人がいます。遺伝的な要因を受け継いで、骨格が十分に発達しなかったことなどが原因と考えられています。
○後天的な原因によるもの
大部分は次のようなことが原因で腰部の脊柱管が狭くなり神経に障害が生じるものです。
・加齢が原因
脊柱管狭窄症で一番多い原因です。歳をとると背骨が曲がったり、脊椎が変性(劣化)して脊柱管が狭くなり、神経を圧迫して脊柱管狭窄症の症状がでます。歳を取るとほとんどの人の脊柱管は狭くなります。加齢のため広範囲で脊柱管が狭くなり「広範脊柱管狭窄症」に認定される人が増えています。上肢と下肢に症状が出るようでしたら、早期に医療機関で診断を受けることをお勧めします。
・椎間板ヘルニアが原因
椎間板ヘルニアの場合は、椎間板の中の髄核が飛び出したりして脊柱管を圧迫し狭くすることで神経にも障害をもたらし腰に痛みが出るなど狭窄症の原因になります。
・椎間板変性すべり症が原因
女性に多く見られますが、歳を取って椎間板が劣化してすべったことが原因で椎間板変性すべり症になり、脊柱管が圧迫されて神経症状が出ることがあります。
・骨租しょう症などの病気が原因
骨租しょう症で骨が縮んだり、腫瘍が骨に転移して起こることがあります。