- 2016-5-12
- ぎっくり腰
【肩こり腰痛】NO.8 ぎっくり腰の症状と対応法
ぎっくり腰が起きた時の症状と対応法
ぎっくり腰が起きた時の症状は、起こる原因と同じように、人により異なります。全く動けなくなる重症なものから、動くことには支障がない比較的軽いものまでさまざまです。ぎっくり腰を繰り返す人もいるかと思いますが、初めて経験した時にあせらずに自分でできることがあります。
■ぎっくり腰の症状について
ぎっくり腰は、重いものを持ち上げたり、体を捻ったり、高い所から飛び降りたりなど普段の生活の行動などがきっかけで起こりますが、その症状は多様です。症状のいくつかをあげてみますと
・ぎっくり腰を起こした途端に、痛みのため動けなくなる
・前屈みができない
・動こうとすると激痛が走る
・腰をまげることができない
・椅子に座れない
・寝返りができない
・立ち上がることが難しい
・歩くことができない
・大したことはないと思っていたら段々痛くなってきた
などがありますが、この他にも違う経験をした方は多いと思います。
■自分でできる初期対応法
早期発見・早期治療はすべての病気について言えることです。ぎっくり腰は病名ではなく症状ですので、再発を防ぐためにも、できれば専門医療機関でその原因を突き止めてもらうのがベターですが、確定できるのは15%程度に過ぎません。現実にぎっくり腰になった時にどのような対応策があるのか、腰痛治療では日本より進んでいる米国の専門機関が推奨する方法を紹介します。
①できるだけ動き続けること
歩けるのであれば2~3時間ごとに10~20分歩くようにする。歩く場所は階段や上り坂な どを避けて平面になっている所を選ぶ。できるだけ早く歩くようにして、歩くときは両 腕を交互に振るようにする。
②長く横になっていたり、座っていたりしない
痛いからといって長く横になっていたり、座っていると症状を悪化させるので、30分ごとに姿勢を変えること。長く座っていなければならない時は休憩を取り、立ち上がって周りを歩くか、寝そべって背中の軽いストレッチをすること。
③運動は痛みを緩和する効果がある
運動は腰の痛みを緩和する効果が期待できるので、自分ができる腰に良い運動を知って実行するようにする。
④寝るときの姿勢に気をつける
寝るときは、自分の症状に合った背中を保護できるような姿勢を取るようにすること。
⑤氷を使うか温める
腰痛が起きたときに患部に氷を使って冷やすか温めるかの決まりはないので、両方を試してみて自分に合った方法を取り入れること。
⑥鎮痛薬の服用
鎮痛薬は腰の痛みを緩和する効果があるので服用すると良い。服用する前に、その薬の危険性や副作用を知っておくこと。薬の効能書きをきちんと読んで使用法に従い、痛みが始まったらすぐ服用すること。1種類の鎮痛薬だけにすること。
⑦動作で気をつけること
・動きが制約されるような時は、ゆっくりと優しく行動する。
・横になる姿勢を取るときは、背中をまっすぐにすること。
・本を読んだり、テレビを見るためにベッドに起き上がった姿勢を取らないこと。ベッド は横になる時だけに使うようにする。
・固定した椅子に座るようにすること。肘掛がついていて、できれば自分で高さを上下で きるものが好ましい。
・起床した後、40分から1時間は積極的な運動をしないこと。
日本で推奨されている方法とかなり異なる部分がありますが、これらの方法は科学的根拠に基づいて効果が認められている方法です。