腰椎すべり症の症状について 【肩こり腰痛】N0_21 

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【肩こり腰痛】N0.21 腰椎すべり症の症状について

腰椎すべり症になるとどのような症状が出るのでしょう?

腰椎すべり症は、腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症の2つがあります。発症原因は異なりますが、症状は似ています。

■腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症の違い

腰椎すべり症は、脊椎同士が何かの原因ですべってずれた状態を言います。

・そのすべった原因が腹部ではない背骨側の椎間関節がついている椎弓と呼ばれる部分が折れるなどして腹部側にある椎体と離れてしまい、腰椎が分離した状態になり、その結果椎体が前方にずれてくるものを腰椎分離すべり症と言います。激しい運動をした時などに腰椎が分離することが多く、若いときは筋肉や靭帯がしっかりしているため分離したことに気付かなかったり、気付いてもキチンと治療しなかったために分離したままの状態で歳を取り椎間板の変性や筋肉・靭帯の衰えなどですべる状態になっても元の状態に戻らないケースが多いといいます。

・これに対して腰椎変性すべり症は、椎間板が歳を取って劣化するなど変性したために、やはり椎体がずれたものです。

いずれの場合にも、高中年齢層で発症することが多い特徴があります。

■腰椎すべり症の症状

突然激しい痛みに襲われる急性腰痛と異なり、腰椎すべり症の場合は、年齢が行くにつれて徐々に症状が進行していくのが通常です。激しい痛みはありませんが、腰に違和感があったり、何となく痛いなど慢性的な症状を呈するのが大部分ですが、たまに下肢が痛んだり痺れたりすることもあります。
すべった時に神経を圧迫して坐骨神経痛や脊柱管狭窄症を発症することもありますので油断は禁物です。

○腰椎分離すべり症の症状

・スポーツなどで腰椎分離を起こし、歳を取ってすべり症になった場合は、慢性的な腰痛が繰り返しでたり、下肢が痛んだりします。前屈姿勢を取ると、腰が突っ張った感じがしたり、不安定になったりします。排尿障害などの症状が出ることは滅多にないといわれています。若い時に腰が痛くなったら、分離症を疑って診断を受けキチンと治しておけば、将来、すべり症になることを防げる可能性が高くなります。

・腰椎分離を起こす原因に先天的な要因もあります。先天的な形成異常で腰椎分離が生じた場合は、腰痛のほかに下肢痛も生じるといわれています。

○腰椎変性すべり症の症状

腰の違和感や慢性的な痛みの繰り返し、下肢痛などは分離すべり症と同じですが、時には立ったり歩いていると臀部や大腿の部分が痛くなって歩けなくなることがあります。しばらく休憩するとまた歩けるようになります。これは間歇跛行(かんけつはこう)と呼ばれ、脊柱管狭窄症の代表的な病状ですが、腰椎がすべることで脊柱管が狭くなり、腰の主幹神経である馬尾や周囲の神経根が圧迫されたことにより出る症状です。腰椎変性すべり症は脊柱管狭窄症につながることがありますので、注意することが必要です。


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