- 2016-5-13
- 腰椎分離症
【肩こり腰痛】N0.27 腰椎分離症の症状について
腰椎分離症になるとどのような症状が出るのでしょう?
腰椎分離症になっても自覚症状はでないことがありますが、一般的な主訴としては、腰痛・臀部・大腿部の痛みや下半身のしびれ・運動障害などがあげられます。中高年齢になって腰椎分離すべり症に進行することがありますので、発症したらできるだけ早く完治させておくことが必要です。
■腰痛分離症で現れる主な症状
・最も多い腰痛
お子さんが「腰が痛い」と言ったときは、多くの場合「腰椎分離症」になっていることが疑われます。腰椎分離症は少年期から青年期に激しい運動などをしてなるケースが非常に多いですから、医療機関で診断を受けることが安心につながります。治療して完治すれば後々に腰椎分離すべり症になるのを防ぐことが出来ます。特に背中側の椎骨をつないでいる椎間関節の左右にある椎弓が両方とも亀裂や骨折などのダメージを被ると、腰痛とともに背中を後ろにそらすことが苦痛になるなど運動障害に結びつくこともあります。
成人の場合でも普段はなんでもないが、運動すると腰が痛むようならば腰椎分離症が疑われます。成人の場合は、立ち続けたり、座り続けたり、中腰で同じ作業を続けた後に腰痛が強くなるのが一般的です。鈍い痛みで、体を後ろにそらすと痛みがひどくなります。
・臀部や大腿部の痛み下半身のしびれ
このような症状が出るのは成人が大部分ですが、腰椎が分離したことが原因で神経根が圧迫を受けるなどの影響を受けていると思われます。ひどくなると坐骨神経痛を起こしたり椎間板ヘルニアに似た症状が出ることもあります。
・運動障害が起きる
前述したように、腰椎分離が原因で神経根が圧迫されることがありますので、活動していないときはあまり感じませんが、テニスなどを始めてサーブをしようとしたら背中が痛くなって出来ないなどの障害が起きることがあります。運動障害はスポーツ選手にとっては選手生命に関わりますので、腰椎分離症の早期発見・早期治療が望まれます。
■症状がでないこともある
腰椎分離症になっていても、腰痛などの症状が出ないことも多々あります。
とりわけ青少年時代は骨格組織を支えている筋肉や靭帯が強靭ですので、一つの椎弓が疲労骨折しても筋肉や靭帯がそれをフォローしてしまいます。しかし、歳を取って筋肉や靭帯が衰えてくると腰痛など発症することがあります。