- 2016-5-13
- 脊柱管狭窄症
【肩こり腰痛】N0.32 脊柱管狭窄症の症状について
脊柱管狭窄症になるとどのような症状が出るのでしょうか?
脊柱管狭窄症には、首や肩の周りあるいは腕や手に症状がでる頚部脊柱管狭窄症と腰や下肢などに症状がでる腰部脊柱管狭窄症があります。両方に症状が出る場合は難病の広範脊柱管狭窄症が疑われますが、最も多いのは腰痛などがでる腰部脊柱管狭窄症です。
■広範脊柱管狭窄症の症状
・頚椎に神経症状が現れると、手が痺れたり手が思うように動かなくなったり、下肢が痺れたり突っ張ったりして歩行障害や頻尿になったりします。
・胸椎の神経症状の場合は、手以外の部位に症状が現れます。
・腰椎の場合は、下肢の痛みや痺れなどの症状が現れますが、広範脊柱管狭窄は広い範囲で神経症状が出ますので、これらの症状が組み合わさって発現するのが一般的です。
■頚部脊柱管狭窄症の症状
・代表的な症状は、腕から手指にかけての強い痛みや痺れです。
・腕が重く感じたり、手指に力が入らないため思うように動かすことができないなどの症状がでることもあります。
■腰部脊柱管狭窄症の症状
・腰が痛いあるいは重く感じる
・足が痛くなったり、痺れたりする
・長い時間歩くことが出来ないが、座って休むとまた歩くことができる間欠跛行の症状が現れるなどが代表的な症状です。
さらに、腰部脊柱管狭窄症の場合は、①神経根型、②馬尾型、③混合型の3種類に分類されます。
①神経根型は、腰部の馬の尻尾をした形の主幹神経である馬尾から枝分かれした神経が腰部・臀部・下肢へとつながっていますが、その神経の根元が障害を受けて症状が現れるものです。障害を受けた足側に痺れや痛みがでます。
②馬尾型は、脊柱管の中を通っている腰椎神経の幹が圧迫されるなどの障害を受けて発症するものです。このため、両足に痛みや痺れが生じることが多いです。症状が進行すると腸や膀胱にも影響が出て、排尿や排便障害が生じますので、早めに医療機関で診断を受けることが大切です。
③神経根と馬尾神経の両方が圧迫されて神経症状が現れるものです。馬尾型と同様に早めの診断と治療が必要です。