- 2016-5-13
- 脊柱管狭窄症
【肩こり腰痛】N0.34 脊柱管狭窄症の診断について
脊柱管狭窄症の診断はどのように行われる?
脊柱管狭窄症には頚部脊柱管狭窄・腰部脊柱管狭窄および広範脊柱管狭窄の3種類がありますので、それぞれの部位特有の症状を参考にしながら、問診、手技による理学的検査あるいはレントゲンなどの画像検査により総合的に診断されます。
■脊柱管狭窄症の診断
専門医によって異なりますが、通常は次のような方法がメインになるようです。
○頚部脊柱管の場合
頚部の脊柱管が狭くなり神経症状などが現れると肩・首回りに痛みが出たり、上腕部位にも症状が現れますので主に次のような症状があるかどうか確かめます。
・強いコリや痛みが肩や首回りにでているか
・腕の外側でしびれや痛みがあるか
・親指や人差し指から腕にかけてしびれや痛みがあるか
・中指・薬指・小指にしびれや痛みがあるか
・握力低下や指の動きが不自由になっていないか
これらの症状は頚部脊柱管狭窄症の典型的な症状ですので、このような症状があれば、頚部脊柱管に狭窄が起きていると推測して画像診断に進みます。
○腰部脊柱管狭窄症の場合
・問診で具体的にどの程度の症状があるか詳細に聞き取りを行います。腰部の場合は「神経根型・馬尾型・混合型」の3つがあり馬尾型と混合型は手術の緊急性が高いためです。
・問診で得た情報を元に手技により「アキレス腱などの反射検査」「皮膚の知覚検査」「筋力検査」「SLR検査(仰向けに寝て足を伸ばし上げる検査)」などの理学的検査が行われます。
・最終的な診断をするために、レントゲン・CT・MRIの機器等を使った画像撮影が行われます。医療機関によってはさらに正確性を期すために、脊髄造影検査も行います。
脊柱管狭窄症の診断は、脊柱管と神経や血管の状態を把握するために、MRIの画像は欠くことができないと言われています。
また、画像診断は頚部脊柱管狭窄のときも撮影の部位は異なることがありますが腰部と同じです。
○広範脊柱管狭窄症の場合
広範脊柱管狭窄症は、頚椎部・胸椎部・腰椎部のいずれか2箇所の脊柱管が狭くなって神経症状がでていることを確認する必要があります。
症状としては、四肢や躯体の痛みやしびれ、筋力低下や四肢の運動障害、脊髄麻痺あるいは間欠跛行が出たり、膀胱や直腸にも障害が現れることがありますので、このような症状と画像で総合的に診断しているといいます。