- 2016-5-13
- ぎっくり腰
【肩こり腰痛】N0.15 坐骨神経痛の治療について
坐骨神経痛にはどのような治療法があるの?
坐骨神経痛という診断名がついた場合は、坐骨神経痛を起こした原疾患を特定できなかったことになりますから、一定期間は様子をみるため保存療法を中心に治療が行われることが多いです。
■医療機関で行われている一般的な坐骨神経痛治療
坐骨神経痛を起こす疾患は、腰椎椎間板ヘルニアが最も多く、その次に梨状筋症候群といわれております。検査の結果これらの疾患が坐骨神経痛を起こしていることが特定できれば、その疾患を治療すれば坐骨神経痛はなくなると思われますが、各種検査を実施しても特定することが困難なのが現状です。
その結果、坐骨神経痛という症状名が病名としてつけられることが多く、確立した治療法を取るのが難しくなります。この場合は、痛みなどを軽減する「薬物療法」や用具を使った「物理療法」ストレッチなどの「運動療法」あるいは痛みを遮断する「神経ブロック」などの保存療法を行い、3ヶ月程度様子を見ることが多いようです。
○薬物療法
・温湿布・冷湿布などの外用薬と、消炎鎮痛剤・筋緊張弛緩剤・抹消循環改善薬などの内 服薬やビタミンB12などが投与されます。
○物理療法
・血流の促進、筋肉の緊張緩和を目的にホットパックやマイクロウエーブを使ったり、マ ッサージが行われたりします。「牽引療法」で骨盤を引っ張り腰椎を引き伸ばしたり、 コルセットが使われることもあります。
○運動療法
・関節の可動性を取り戻し、症状を緩和するために運動やストレッチを取り入れたりしま す。
○神経ブロック療法
・痛みを遮断して患者の回復力を待つため、痛みを生じている部位や周辺組織に注射を利 用して麻酔薬を注入し、痛みを脳に伝達する神経を一時的にブロックします。
■手術に移行することもある
3ヶ月程度上記のような保存療法を続けても良い結果がえられない場合、あるいは坐骨神経痛でありながら両足に障害がでて、排尿が困難になるなど緊急を要する時は、専門医の判断で手術になることもあります。手術の方法は医療機関によって異なりますので、専門医の説明を良く聞いて納得した上で受けるようにします。腰痛はメンタルな要素が大きく影響しますので、納得できないときは他の専門医などにセカンド・オピニオンを求めると良いでしょう。