- 2016-5-13
- 腰椎椎間板ヘルニア
【肩こり腰痛】N0.16 椎間板ヘルニアの症状について
椎間板ヘルニアになるとどのような症状がでるのでしょう?
椎間板ヘルニアは坐骨神経痛を引き起こす原因となる疾患ですが、どのような症状が出るのでしょう?また、自覚症状としてはどのようなものがあるのでしょうか?
■椎間板ヘルニアの代表的な症状
○椎間板ヘルニアについて
椎間板ヘルニアについては、別の項でどのような病気なのか原因を含めて述べましたが要約すると、椎骨の間にあってクッションの機能を果たしている椎間板が変性することで、その周囲を保護している線維輪が弱化したり亀裂が入って、何かの刺激で椎間板の中にある髄核が椎間板を押し広げたり飛び出したりして背骨の近くにある神経根を圧迫する、あるいは「髄核」そのものが神経の炎症を起こすことにより生じる疾患です。
いろいろな症状を引き起こしますが、坐骨神経痛はこの椎間板ヘルニアが最も多いとさ れています。
○代表的な症状
・椎間板ヘルニアの代表的な症状はその多くが下肢痛で、片側だけに出るのが大部分ですが、ヘルニア(飛び出した髄核)が大きいと両側に症状が出ることもあります。このような場合は重症で、排尿が困難になったり、便秘や頻尿の症状がでることがあります。
・腰や臀部が痛んで足に力が入らない、背骨が横に曲がる、動きにくくなるなどの症状や「感覚障害」「腰から足先にかけてのしびれ感や痛み」「筋力の低下」「冷えている感じ」など人により症状は多様です。
・発症した当初は、ぎっくり腰のようなひどい痛みのため動くことができないケースもあります。
○患者の自覚症状
椎間板ヘルニアを経験した患者の主訴として次のようなものが寄せられています。
・立っているのが辛い。
・15分位で座り続けることができなくなる。
・歩いていても腰が痛くなる。歩いてから30分程度で休まないと痛くて歩けなくなる。
・座った状態から立ち上がるのが辛い。
・前かがみになると強い痛みを感じる。
・足がピリピリした感じがする。
・下肢の一部の感覚が麻痺したような感じがする。
・膝を伸ばした状態で下肢を上に上げるのが困難。
などです。
患者の自覚症状の中には、「排尿困難」「便秘」「頻尿」「臀部や両足の痺れ」などの症状は入っていませんが、このような症状が出たら重症で、馬尾と呼ばれる神経の主幹に影響がでている可能性がありますので、出来るだけ早く専門の医療機関で診察を受けることをお勧めします。